ゆとり主婦のタワゴト

日々思うこと、頭の中のこと、ひっそりと自己主張。

あの頃と音楽

「あの頃は楽しかった」

思い出は、いつ思い出しても楽しいものだ。思い出補正がかかっているから、もちろんその時はその時で辛いことも大変なことも沢山あったのだけど。

私にとっての楽しい「あの頃」は小学生〜高校生くらいなのだけれど、最新の、あの頃楽しかった現象に襲われたのが、先日のNHKのSONGS、YUKI の特集でJOYを聞いた時だった。 中高生の頃、仲の良かったグループで毎日のようにカラオケに入り浸って、それこそYUKIジュディマリに熱中していた。音楽が流れた瞬間、その場面がフッと頭の中に再生されて、それこそセンチメンタルジャーニーな気分になった。その日から、YUKIジュディマリのみならずブリグリやSPEED、スピッツなどを超絶リピート。この辺のアーティストは解散したり、活動が当時のように派手ではなくなったりで、なんとなく懐メロ状態。最近はそこまで沢山聞いていなかったし、いい曲であることは全国民周知の事実なので、今更息を巻いて聞いたりはしていなかったのだけど、聞くにとどまらずYouTubeも漁っている。

以前大学の友人と、大学も楽しかったはずなのに鮮明に覚えているのは高校生以前のこと。なんでだろう?という話をしたことがある。そりゃ若い時の方が、日々新しいことばかりで時の流れの感じ方も違うし、とか科学的な何かはあるのだと思う。しかし、ふと思ったのだ。私の小学生〜高校生は90年代から00年代。まさに良質な音楽が世に沢山生み出されていた時代。当時は歌番組も多く、子供でもテレビを見ていれば、気軽に知ることができた。街中に音楽が溢れていたから、曲とともにその年の時事も思い出せる。SPEEDのWhite Loveなんて、イントロから鳥肌!当時一生懸命踊りを真似していたけれど、振り付けも込みでこれ今世紀最大の発明なんじゃないの⁈と思ってしまう。最近のカルテットでの使われ方も、この曲の最高の使われ方である。 そりゃ千円出して一曲を買うのも納得。私は子供の頃から浜崎あゆみが大好きで、新曲を聞かずとも発売日当日CDを買いに走り、家のコンポで初めて耳にしていたが、千円出したことに後悔したことは一度もない。その日が楽しみで楽しみで、あゆは期待を裏切らないとうっとりし、何度もなんどもその一枚を再生した。

大学時代は、ちょっとJ-POPが陰り始めてきていたと思う。全員一致で「あの頃これ流行ったよねー!」となる曲が消え始めた頃。大スターやミリオンは影を潜め始める。

つまり、

「あの頃楽しかった思い出は音楽とともに蘇る」

というのも一つの根拠になるだろう。 楽しい思い出は、良い音楽が更に色を添えてくれるので、より「あの頃よかった」が増すのだ。私の世代は全員が歌える流行りの曲があった時代、今もみんなで、同じテンションで懐かしがることができ、当時の温度を共有できるギリギリの世代かもしれない。

何より、そのいい曲を超絶リピートしている現在の私はとても楽しいのだ!鼻歌に始まり、一緒に歌い始め、家事の合間もスキップして移動してしまうような!日常の動作が彩られる。当時、ジャスコでお母さんの買い物の後ろをついて歩くだけでも、館内放送のSPEEDを聞いていた私は楽しくて仕方なかったに違いない。

ちなみにYUKI を嫌いな男はいない、しかしYUKI みたいな女は可愛くない、でもジュディマリYUKI みたいな女は可愛い、という格言を思いついたのでここに記しておく。