売り手市場らしい
新卒の頃、とても意地悪なお局と所長の元に配属され散々だった。
歯を食いしばって、寝る間も休みも返上で、必死に頑張った。
それはやるべき当然の頑張りではなくて、余りに上司らに恵まれなかったから、本来やらなくていい努力であったと思う。今の自分の糧になっているし、私にとって無駄なことではなかったと思うけれど、わざわざ受けなくていい類の試練だった。
だから自分が先輩になったとき、新卒に対して無駄な文句を言う人間になるのはやめようと思った。
が、しかし。たまげる。「最近の若い子」
この言葉をまさか自分が使う日が来るとは思わなかったけれど、本当にたまげる。
男女一人ずつ一年目の子がいるのだけれど、期限と要件を指定して送ったメールの返信を、二人とも余裕で無視していた。女の子に至っては「遅くなってすいません。メール読みました。」のみ返事が返ってきて、要件への返事がないのだ!
てゆうか「すいません」じゃなくて「すみません」だし、そもそも「申し訳ありません」だろ?最後には「iphoneから送信」がついてるし。。
外出時、行き先と戻り時間を書くホワイトボードにはしょっちゅう書き忘れるし、机も汚い。配られたお土産も何日も机に出しっ放し。グループラインも既読スルー…。大物すぎて怖い。
二人とも、飲み会のあとの二次会は真っ先に帰る。まぁ、サクッと帰れるなら帰った方いいと思うのだけれど、「サクッと」の早さが尋常じゃない。二人ともいの一番に帰る。
飲み会の企画も先輩まかせな上に、二軒目をみんなが迷っている最中に笑顔で立ち去る度胸、私にはなかったな…。
本当にエピソードを挙げたらきりがないけれど、新卒に限らず、三つ下くらいの子からはもう理解不能な時がある。
よくそんなこと言えるね⁇と、イラッとを通り越して感心してしまう。
注意してくれる人がいないのも、可哀想ではあるけれど、それにしても「注意して育てる」の最初の段階が違いすぎると思う。
先の「すいません」事件なんかは、言葉の使い方から期限を守ること、要件に応えること、こんなことは小学生レベルというか、親が教えるべきというか、いや、ぼーっと生きてきたとしても自然に身につくレベルなのでは?
こんな段階から「注意して育てる」をはじめていたら、それはもう新人教育ではなく子育てか学校の先生だ。
まあそういう人を採用している会社や面接官も問題ありだけれど。
にしても、だ。だってこんなのほんの一部だし、他にも凄い子たちはたくさんいるから…。
うーん、私が歳を重ねただけ??
新人類、恐るべし。