ご縁の光と影
「類は友を呼ぶ」というように、似た者同士はなぜだか引き寄せあう。
共通の趣味を通じて結婚する人もいるし、好きな歌手のライブに通っているうちに友達になったり…。あるいは学校や仕事場でも、同じ家族構成や出身地だったりすると仲良くなりやすい。
あなたの周りにも、離れてもやたら縁があって再会する人や、驚くような繋がりのあった人はいないだろうか。
その偶然の重なりに単純に嬉しくなるけれど、よくよく考えるとびっくりするほど価値観や状況がそっくりだったり、久しぶりの再会でもすぐに昔のように何時間もおしゃべりできたり。
以前の職場で隣の席になった人が、時期はズレても同じ会社で働いていた経験があり、出身校も同じだったことが発覚、旦那さんの地元が私の地元と同じ、などみるみる共通点が出てきたことがある。
まさに「ご縁がある」という、見えないものを肌で感じるような人に遭遇することが、たまにある。
一方で似すぎていて、犬猿の仲になってしまうことも。私の場合は女子分析①〜③に登場した元親友がそうだ。
最初はとても仲良くなれたけど、だんだんとその似ている部分が嫉妬心や競争心を煽るきっかけとなり、最終的には意地悪する側とされる側に。
仲良くできる要因だったさまざまな共通点は、いとも容易く仲違いの要因に姿を変えた。
しかし、やはり似ているからこそ引き寄せあってしまうのか、再び同じ学校に入学し、同じクラスになり、同じグループになった。同じ相手と付き合ったり、同じ芸能人を好きになったり…。やはりここでも目には見えない縁がある。
光と影、長所と短所、ではないけれど、縁というのも表裏一体だ。
違う世界では、仲違いしたあの子とも、ずっと親友のままかもしれない…。
そう考えると、きっとあの子も私の人生に必要な人だったのだ。まあ、普通にムカつくけれど。
それでも、その後の私の信念やポリシーを作るきっかけをくれた相手であることは間違いない。